インタビュー ヘア&メイクアップアーティスト 堂園直樹さん

profile
堂園 直樹

サロンワークの他、数多くの著名人のヘアメイクを担当。
2010年から渡米。ニューヨークにて、ヘアメイクアーティストとして活動を開始。New York Fashion Week でラルフローレン等のバックステージを務める。CM・雑誌等も担当。2016年3月帰国し恵比寿のRocketsでフリーヘアースタイリストとして活動中。

自身の所属するサロンだけでなくshu uemuraの広告や雑誌など多くのフィールドで活躍する
ヘア&メイクアップアーティスト、堂園直樹さんにお話を伺いました。

モデルにとって美しいヘアスタイルを保つことは?

「女性の”綺麗”という定義の中に髪の毛の美しさ艶やしなやかさというのがあるので、美しいヘアスタイルを保つことは女性にとって必要不可欠ですね。写真によっても様々ですが、やはり綺麗なものに人の気持ちは動くんです。そういう意味で、特にモデルにとって美しいヘアスタイルは必要だと思います。

また、違った視点から言えば、モデルはワックスを沢山付けられたり、スプレーかけられたり…
ダメージを大きく受けるので、普段の女性よりも気を付けてヘアケアをしていくことが必要です。」

ロングヘアが主流のモデルですが、自分に似合う髪形って?

「まず、自分のバランスと自分が元々持っているイメージを知ることが大事です。そこに、自分が見せたい女性象を合わせていくと似合う髪型は見つかると思います。

モデルは、色々アレンジできるロングが主流ですが、ショートのモデルの需要もあると思うんです。なので、個人的にはショートが似合うのであればショートでガンガン行くのもいいと思います。

また、オーディションに行く時には先方のリクエストをくみ取って自分なりに合った髪型にしていく事も大切ですね。モデルさんって様々な場面で、色々なものを求められて一体どの自分が本当の自分なのか分からなくて悩む人も多いんです。

ただ、その時々のイメージを演出するのがモデルの仕事なので、プライベートと仕事を完全に別物として考えた方がいいと思います。」
 
印象に残っているモデルは?

印象に残っているモデルは?

「プロ意識の高い人は印象に残りますね。
例えば、以前、オファーしたモデルが急に撮影できなくなってしまったことがあったんです。
事務所に連絡したら、急きょ代わりのモデルさんを立ててくれて。実は、その変りのモデルさんはその前にも朝から撮影をやっていて、疲れていたと思うんです。でも、受けた仕事なのでって嫌な顔せずこちら側のニーズをくみ取り最後までやってくれました。プロだなと思いましたね。

あと、日本人のモデルさんなのですが、作品イメージの中でどうしても脱がなきゃいけなかったんです。
外国のモデルさんは気にしない人が多いんですが、日本人は気にする人も多くて、どうしようかと思いながら、お願いしたら、あっさり「いいですよ」と言われて。

こっちも、かっこいいなと思いました。”いい画を撮るためのモデル”という意識が強くて、
プロ意識が高いなと思いました。」
 
毎日のヘアケアのアドバイスを。

毎日のヘアケアのアドバイスを。

「日本は四季があるので、それによって髪の毛も変化するんです。あと年齢や施術内容や髪質など髪の状態は人それぞれです。なので、保湿のものと、タンパク質補給のものと艶が出るものなど3つくらいを自分に合わせて使っていくといいと思います。

例えば、シャンプーは保湿系のものを使ったら、トリートメントは艶やハリが出るものとか、タンパク質が補給できるものとか…まんべんなく髪に作用するように幅広く使うといいです。また、髪の毛が水分を吸収できる量は決まっているので、シャンプーを流した後、水気をちゃんと切ってトリートメントして下さい。

最後に、吸収したたんぱく質を逃さないためにしっかり乾かすことが重要です。こういうちょっとした事の積み重ねが髪の健康には大切なんです。」

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堂園 直樹

サロンワークの他、数多くの著名人のヘアメイクを担当。
2010年から渡米。ニューヨークにて、ヘアメイクアーティストとして活動を開始。New York Fashion Week でラルフローレン等のバックステージを務める。CM・雑誌等も担当。2016年3月帰国し恵比寿のRocketsでフリーヘアースタイリストとして活動中。