「患者さんとの出会いは”一期一会”ではなく、”一会一生”なんです。」
そう語るのは、多くのモデルや芸能人から信頼を寄せられる
「フェニックス メディカル クリニック」医院長の賀来宗明先生。
常に、患者と正面から真摯に向き合い、これまでにも多くの女性の悩みに答えてきた先生にお話を伺いました。
どういう悩みを抱えているモデルが多いですか?
「圧倒的に、多いのは生理不順ですね。そして、体重です。
女性は、思春期に入るとホルモンが変わります。つまり、いつでも妊娠できますよという準備に入るんです。
しかし、芸能活動やモデル活動をする上で、事務所によっては、契約書に体重まで書かなければいけません。
モデルの仕事に合わせるため体に制限を与える事は、成長の流れに逆行してしまうという事なんです。」
つまり、体にどのような変化が起こってくるんですか?
「体というのは想像している以上に、次の世代を作るため体に脂肪を貯めようとするんです。
例えば、自分の体重の10%以上が急に減ると、生理は止まります。体は、美しさよりも、自然に次の世代を残そうとするんです。
また、モデルをする上では精神的なストレスもあります。
強迫観念にかられてしまい、過食症や拒食症になってしまうモデルさんも多くいますね。」
そこから抜け出すにはどうしたらいいんでしょうか?
「ダイエットするかしないかは本人の自由なのですが、減らすのであれば、徐々に少しずつ、栄養を取りながらやることが大事です。きちんと、ビタミン、カルシウムを取りながらやらなければなりません。
そして、大切なのはパーソナルドクターを持つことです。パーソナルドクターの定義はとても簡単で、困った時にそばにいてくれること、日頃から気軽に相談できる先生がパーソナルドクターなのです。
人間っていうのは決して強い動物じゃないんですよ。名医はいらない。あくまで大事なのは、困った時に自分の隣にいてくれる良医なんです。」
モデルとして綺麗を保つ事と健康を保つ事、この2つのバランスを取ることは難しいですが、先生の立場からモデルへのアドバイスをお聞かせ下さい。
「沢山のモデルさんをみてきて思うのは、無理をしすぎない事。長く生き残っていけるのは、時代の変化に柔軟に対応していけることだと思うんです。つまり、無理をしてはいけない。自然体でいかなければ、自然な笑顔は出てきません。
そのためには、外見だけではなく教養も含めた体の内側も鍛える事が重要だと思うんです。内から出てくるものには、勝てませんから。
人の心に訴えるには内から磨くこと、これが大切だと思います。」