【出演者は、こういう順序で決まる!】モデルキャスティングの手順や注意点
モデルとの仕事について

【出演者は、こういう順序で決まる!】モデルキャスティングの手順や注意点

前回は、モデルキャスティングについて詳しく説明しました。今回も同じくキャスティングについて解説しますが、内容は「キャスティングの手順」です。キャスティングを専門に行う会社が存在することはお話ししましたが、もう一歩深いところまで解説していきます。自分が雑誌や広告に選ばれる時は、こういった順序で決まるということを覚えておきましょう。

どこからモデルやタレントを探すの?

(1)どこからモデルやタレントを探すの?

いざモデルやタレントを探す、といっても日本国内には星の数ほどモデルやタレントがいますよね。一般的には、事務所に所属して活動している人がほとんどです。まれに、所属する事務所がなく、フリーで活動している方もいますが、これは本当にごく少数です。

キャスティング会社は、数あるモデル事務所やタレント事務所の中から、クライアントのイメージに合った1人を探し当てます。事務所のホームページや、公開しているプロフィールがいかに大事か、ここでもわかったと思います。

モデルやタレントを起用するまで

(2)モデルやタレントを起用するまで

では、実際にキャスティングが決定するまで、どんな手順なのかを説明します。

①イメージに合うモデルや事務所のアタリをつける
…ホームページなどから印象で決めることが多い
②出演条件を整理…広告主情報、出演広告の概要、肖像権についてなど
③出演条件が準備できたら、アタリをつけた事務所に問い合わせし、出演可能なモデルの資料を取り寄せる
※この時点で、モデルのイメージが的確であれば、指名で出演依頼する場合も
④資料をもとに一次選考を行う
一次選考の段階とはいえ、キャスティングの最終決定者にも確認を取る
⑤二次審査が行われるオーディション会場を手配
⑥オーディションの詳細を作成
⑦一次選考で書類審査に通過したモデルに、二次審査の通知を行う
この時、スポンサーやクライアントにもオーディションの詳細を伝える
⑧オーディション当日、連絡窓口として受付を担当したり、スポンサー用のモデルの資料などを準備
⑨オーディション参加者のプロフィールのみでは情報が少ないため、会場にてポラ撮影をし、資料に追加することもある
※最近のポラ撮影は、デジカメで撮ってすぐにプリントアウトする場合が多い
⑩オーディション実施。ほとんどの場合は審査にも参加
⑪オーディション終了後、全てのモデルに合否を連絡
⑫採用になったモデル事務所と肖像利用に関しての契約の整理・締結
⑬肖像利用開始後の肖像管理と、肖像期間の管理、契約延長の検討など

こう見ると、オーディションが行われてモデルが決まるまで、キャスティング会社が担う部分は、結構多いことがわかります。

キャスティング会社を通さなくてもいいの?

(3)キャスティング会社を通さなくてもいいの?

ここからは、キャスティングを自分自身で行いたい方に対する解説になります。
結論から言うと、キャスティング会社を通さなくてもできます。むしろ、制作会社や広告代理店などのキャスティング担当者が、直接出演モデルをキャスティングする場合は結構多くあるんです。

ただ、自分たちで行うには注意すべき点がいくつかあります。まず、出演の条件を明確にしておくこと。広告主の情報や肖像権など、(2)の②で説明したもののことですね。ここの確認が甘かったせいで、出演媒体が増えてしまったり、肖像の期間が延びてしまったりすると、出演料が本来の2〜3倍になってしまうことだって!また、自分たちでモデル事務所に交渉するということですから、そのモデル事務所ごとのマインドや企業理念を頭に入れた上で、交渉を上手に進める必要もあります。

いずれの作業も慣れてしまえば、直接モデルを手配することはもちろん可能です。ただ、例えば起用するモデルが1人ではなく何人か、という場合はその分やらなければいけない業務が増えてしまうことになります。上に書いたように、結構大変な作業が待っています…。

なので、キャスティングが未経験なのであれば、専門に行っている会社に手助けしてもらうのがいいでしょう。キャスティング会社は、たくさんの事務所とのネットワークがあり、実際にモデルの契約に何回も成功しており、実績があります。キャスティングの部分を専門家に任せることで、その分の時間や労力を、本来の業務などにあてることができるので、キャスティング会社を活用するのはオススメです。

まとめ

今回のお話は、これからキャスティングをやろうという方にとっても、1つの提案になったと思います。

よりイメージに合ったモデルやタレントを出演させるためには、専門家の手助けも少なからず必要ということですね。