KEIKO : 第1話 背が高いのも、悪くないんじゃない?

 異端児的な仲間意識  小学生で、スカウトぉ??
「はい。じゃあ今日はこれで授業終わり。遅いから寄り道すんなよ~」

小学6年生の頃、週に一度だけ、私は塾へ通っていた。放課後帰宅してから高山本線に乗る。
たったそれだけの事だったが、それは、当時の私をとても「大人」な気持ちにさせた。 学校が終わるとそのまま家に帰宅し、ランドセルを置いて、大急ぎで駅まで向かう。そして塾の授業が終わると、私を呼ぶ声が...。

「ケーコちゃんっ、お待たせー!」

「樹里ちゃん、今日もコーラ飲んで帰る?(笑)」

「お母さん達には内緒だね(笑)」

 塾が終わるといつも樹里と一緒に帰っていた。当時は県に3つしかない"マクドナルドデビュー"を果たしたのも、この彼女とだった。
何となく背格好の似ている彼女とは、学校こそ違ったけれど、どちらからとなく声をかけ、すぐに仲が良くなった。

「樹里ちゃん、ほんっと、キレイだよね~。足も長いしさぁ。

「ちょっとやめてよ~。話してなかったっけ?クォーターなの。 。おばあちゃんスウェーデン人なんだ。」

そんな言葉を知ったのもこの時だった。
背が高くて目鼻立ちがくっきりしていたために学校では、で何となくコンプレックスにも似た、疎外感を感じていた。今思うと、どこかシンパシーでもって樹里に歩み寄ったのだろうと思える。
その時、もう氷しか残っていないコーラをすすりながら彼女が言った。

「ねぇ、チカちゃん、あの若い男の人、さっきから私たちのことずっと見てない?」

「えっ、どの人?」
 異端児的な仲間意識  小学生で、スカウトぉ??