インタビュー へア&メイクアップアーティスト 平元敬一さん

profile
平元 敬一

1988年STUDIO V cut shop勤務。
19
95年フリーランスとしてヘア&メイクアップアーティスト活動を開始。

1997年渡米。帰国後、BRAVO BRAVAの設立メンバーに参加。
Oggi誌カバーをはじめ、ファッション誌、広告、TVCM等幅広く活躍。

モデルを目指す人に必要なことは?

「今、流行しているヘアスタイルやメイクをしたがるのではなく、それらにとらわれずに、自分の顔や自分の体型、自分が持っている”個性”をより良く見せることを考えたほうがいいと思います。

今はこれが流行というと、誰もが同じようなスタイルで安心している人が多い。まずは自分の特徴を知って、大きな口でも、一重の目でも、そばかすでも、コンプレックスに感じているところを隠さずに出し、その部分をどう表現できるのかを考え、磨いていくほうがモデルとして伸びると思います。

とくにファッションの世界では、ただキレイ、カワイイだけじゃなく、個性が重要となります。
個性的な人は、イメージが作りやすかったり、フォトジェニックだったり、モデルとしてより魅力的だと思います。他人と同じじゃなくて良いのです」

もう1度仕事したいと思うモデルとは?

もう1度仕事したいと思うモデルとは?

 
「一生懸命やっている人ですね。汗水たらしてって意味ではなく(笑)

現場を楽しむとか、仕事に興味を持って臨んでいるとか、集中力や向上心を持っているとか。また、柔軟性や吸収力がある人にも興味が湧きますね。

この人だったらこういうヘアメイクでこういう服を着たら今までにない新しい表現ができるのではないのかという期待や可能性を感じると、もう1度仕事がしたいと思います。

服やメイクによって、表現が変えられる人は、モデルとしての引き出しが多いので仕事がしやすいです。
新人で新鮮さはあっても、表現がワンパターンだと、この服のときはいいけれど、別の服のときはイマイチってこともある。服やメイクによって自分のイメージをいくつも作ることができる人は、ファッションモデルとして成功すると思います」

伸びるモデルとは?

「流行のファッション情報を取り入れておくだけではダメですね。もっと視野を広くして、絵画や写真、映画、風景、音など、幅広く色々なものを見て感じることです。ファッションの歴史などを追求してみるとなかなか面白いですし、そういうことに興
味を持つと、あとで自分に大きく生きてきます。

今の時代、普通に生活をしていれば、たいていの情報は入ってきますが、自分で学んだ知識や情報をいかに取り入れていくかが大切だと思う。

そういう人と仕事ができたら、会話も弾むし、僕は応援したくなりますね。
例えば、「今度新しい作品を撮りたいからテストシューティングやらない?」などの話になるかもしれない。

そこからも可能性が広がる。今の流行以外、何を話しても『知らない』という人では、こちらも興味湧かないし仕事に興味ないのかな?と、感じてしまいますね」

モデルとして大切なものは?

モデルとして大切なものは?

何かひとつ特別なことをしているというより、食事、運動、睡眠、仕事量……すべてにおいてうまくバランスを保っている気がする。

撮影は朝早くて夜遅いことも多いので、生活が不規則になり、バランスを保つのは、モデルにとって実は大変なこと。だからこそ、努力をしている人が伸びていくのだと思います。

あと、事務所に所属できたとしても、業界にはキレイな人、カワイイ人はたくさんいます。
その中で抜きん出るためには,自分という存在を知ってもらうために行動することも大事ですね。
たとえば、カメラマンやスタイリスト、ヘア&メイクという身近なスタッフ達にどれだけ自分をアピールできるかは重要ですよ。

業界内でのその人たちのクチコミは強いですから、そこからどんどん仕事が広がっていく可能性もある。
努力はもちろん、チャンスを逃さないように常にアンテナを立てていることも、モデルにとって大切な要素だと思います」

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平元 敬一

1988年STUDIO V cut shop勤務。
19
95年フリーランスとしてヘア&メイクアップアーティスト活動を開始。

1997年渡米。帰国後、BRAVO BRAVAの設立メンバーに参加。
Oggi誌カバーをはじめ、ファッション誌、広告、TVCM等幅広く活躍。